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Anthropic、サイバー防衛の新プログラムを始動

Anthropic、サイバー防衛の新プログラムを始動
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Anthropic は 2026 年 10 月 8 日、サイバーセキュリティ分野への長期的な取り組みとして「Cyber Mission」を発表しました。電力網や水道、交通網といった社会インフラを AI の力で守ることを目指すもので、企業向けの重要インフラ防衛プログラム(CIDP)と、オープンソースソフトウェア向けの無償脆弱性スキャンサービス「OSS Scanner」の 2 本柱で構成されています。

CIDP には Accenture、Booz Allen、CrowdStrike、Deloitte、Dragos、日立、Nozomi Networks(三菱電機100%子会社)、Palo Alto Networks、PwC、Rockwell Automation など 11 社が創設パートナーとして名を連ねています。参加企業は Anthropic の最新 Claude モデルや専門エンジニアのサポートを受けながら、工場や発電所といった産業設備のサイバー防衛に取り組みます。Anthropic が問題視しているのは、攻撃者は高度な AI を既に使いこなしている一方で、守る側への AI 普及がまだ十分ではないという非対称な現状です。

もう一方の柱である OSS Scanner は、世界中で広く使われているオープンソースソフトウェアを無償でスキャンするサービスです。Anthropic の最上位モデル Claude Mythos を含む AI が定期的にコードを解析し、脆弱性が見つかれば問題の詳細・再現手順・修正案をまとめたレポートをプロジェクトの管理者に届けます。登録は GitHub 上でのプルリクエスト操作だけで完了し、AI がオフライン環境でコードを自律的に監査するため、人の手を介さず迅速なスキャンが実現しています。

実績面では、2025 年 11 月から 2026 年 10 月にかけて約 29,400 件の知見が蓄積され、591 のオープンソースプロジェクトに対して 6,157 件が報告済みです。そのうち 516 件はすでに修正パッチが適用されています。脆弱性の検出率も 2025 年初頭の 20% から 85% 超へと飛躍的に改善しました。

この Cyber Mission は、2026 年 4 月 7 日に AWS・Apple・Microsoft など主要テクノロジー企業と共同で立ち上げた Project Glasswing の取り組みを発展させたものです。Anthropic は「脆弱性の発見件数を増やすことより、実際に修正まで完結させること」を重視しており、インフラ事業者や開発者との緊密な連携が鍵だと強調しています。