Google / DeepMind 基盤モデル(LLM)

Gemini 4 Argon 登場:Google が約 7 ヶ月ぶりに最新モデルを発表

Gemini 4 Argon 登場:Google が約 7 ヶ月ぶりに最新モデルを発表
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Google は 2026 年 9 月 30 日、企業向け AI モデル「Gemini 4 Argon」を発表しました。法務・金融・ソフトウェア開発などの高度な専門業務と、サイバーセキュリティへの活用を主眼に置いたモデルで、約 7 ヶ月ぶりとなる Google のフロンティアモデルです。

最も注目される変更点は、一度に出力できる文章量の大幅な拡大です。上限がこれまでの約 16 倍にあたる 100 万トークンに引き上げられたことで、長大な契約書の精査や大規模なソースコードの解析など、従来は複数回に分けなければ処理できなかった作業をまとめて扱えるようになります。料金は導入時は入力 100 万トークンあたり 2 ドル(約 300 円)、出力 100 万トークンあたり 10 ドル(約 1,500 円)で、OpenAI や Anthropic と比べて割安な価格に設定されています。また、繰り返し参照するデータには 95 % 割引が適用されるため、長時間のエージェント作業を行う際にはさらに有利な価格設定となります。

性能面では、Google が実施した 19 項目の比較テストで 14 項目の首位または同率首位を獲得しています。なかでも法律業務を想定したテストでのスコアは 19.6 % と、OpenAI の GPT-6 Astra(5.4 %)や Anthropic の Claude Opus 5.5(3.8 %)を大きく引き離しており、専門業務への適性の高さが示されています。

ただし、第三者機関 Artificial Analysis の評価では GPT-6 Astra と同水準にとどまり、Claude Opus 5.5 には届かないという結果が出ています。Google の発表数値は自社計測が中心であるため、今後の独立検証の結果によっては評価が変わる可能性があります。ベンチマークの数字は参考程度に考え、いずれにしても Google がようやく性能面で競合他社に追いついてきた、と考えておくといいかと思います。

提供開始は段階的に進められます。まず政府機関や医療・エネルギー・金融などの重要インフラ事業者、CrowdStrike や Palo Alto Networks といったセキュリティ企業を含む 650 以上の審査済みパートナーへの展開が先行します。一般の有料ユーザーへの提供は「できる限り早期に」とされているものの、具体的な時期はまだ示されていません。

Google 社内ではすでに Argon を活用し、データセンターのリソース最適化や数十万行規模のソフトウェア移行プロジェクトで成果が出ているとのことです。発表翌日には親会社 Alphabet の株価が時間外取引で 2 % 上昇しました。業界アナリストの見方は冷静で、「AI 競争の主戦場が汎用性から長期の専門業務へと移りつつある中、Google はようやくその舞台に戻ってきた段階」と評しています。