SpaceXAI は 2026 年 8 月 12 日、新しい AI モデル「 Grok 4.6 」を公開しました。前バージョンの Grok 4.5 からわずか約 5 週間でのアップデートです。
今回のモデルが特に力を入れているのは、長時間にわたる作業への対応です。複数のステップにまたがるコーディングや調査、アプリ開発といった、一度の指示では完結しない複雑なタスクをこなすことを想定して設計されています。モデルの規模自体は前バージョンと同じですが、学習プロセスを改善することで性能を引き上げており、一度に処理できるテキスト量も大幅に拡大しています。
第三者評価機関 Artificial Analysis が公表している AI 性能指標では、 Grok 4.6 は世界 3 位にランクインしています。トップの Claude Fable 5 Max とのスコア差はわずか 1 ポイントで、前世代モデルからは大きく改善されています。ただし、すべての評価項目で競合を上回っているわけではなく、 Anthropic の Fable 5 が半数の項目でリードしているなど、一長一短の状況です。
今回のリリースで最も注目されるのは価格の安さです。 API 利用料は入力トークン 100 万件あたり 2 ドル(約 300 円)、出力トークン 100 万件あたり 6 ドル(約 900 円)に設定されています。同等クラスとされる Anthropic の Claude Opus 5 や OpenAI の GPT-5.6 Sol と比べると、 60 %以上安い計算になります。企業が AI を業務に組み込む際のコスト負担を大きく下げられる点は、導入を検討する担当者にとって見逃せないポイントでしょう。
もう一つの強みは、 X (旧 Twitter )のリアルタイム情報にアクセスできる点です。独自ツール「 x_search 」を通じて最新の投稿や話題を参照できる機能は、競合モデルにはない独自の優位性となっています。 Cursor や Vercel 、 Cloudflare など主要な開発者向けプラットフォームでも利用できます。
今後のロードマップも積極的です。さらに大規模なモデルとなる Grok 4.7 が 3 〜 4 週間以内に、 Grok 5 も 2026 年末までに公開される予定です。SpaceX は AI 関連ビジネスの面でも、 SpaceX CFO のブレット・ジョンセン氏が 8 月 4 日の決算発表で、今後 6 ヶ月で 67 億ドル(約 1 兆 50 億円)規模のクラウドサービス契約を獲得したと明かしており、事業の拡大が続いています。
