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AnthropicがIPO準備を加速、早ければ2026年10月の上場へ

AnthropicがIPO準備を加速、早ければ2026年10月の上場へ
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AI企業の Anthropic が、株式上場(IPO)に向けた動きを本格化させています。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースといった大手投資銀行が関与し、経営幹部と機関投資家との事前面談が始まっています。正式な上場説明会(ロードショー)に先立って投資家の関心を確かめる段階に入っており、早ければ 2026 年 10 月の上場が見込まれています。ただし、市場環境次第でスケジュールが変わる可能性もあります。

Anthropicは 2026 年 6 月 1 日、米証券取引委員会(SEC)に上場申請の草案を非公開で提出しました。その数日後には、企業価値 9650 億ドル(約 144 兆 7500 億円)での 650 億ドル(約 9 兆 7500 億円)の資金調達を発表しています。この企業価値は、これまで AI 業界の筆頭格だった OpenAI の 8520 億ドル(約 127 兆 8000 億円)を初めて上回るものとして注目を集めました。

業績の伸びも際立っています。年間収益の換算値は 2026 年 5 月時点で 470 億ドル(約 7 兆 500 億円)を超えており、2024 年 1 月の 8700 万ドル(約 130 億円)からわずか約 2 年半で急拡大しました。この成長を支えているのが企業向けビジネスで、なかでも AIコーディングツール「Claude Code」の需要が著しく増加しています。Claude Code は 2025 年 11 月に年換算 10 億ドル(約 1500 億円)の水準に達し、2026 年 2 月には 25 億ドル(約 3750 億円)まで成長しました。現在、全世界で 30 万社以上の企業が同社のサービスを利用しています。

競合の OpenAI がかつて目指していた 2026 年秋の上場は 2027 年以降に先送りされる見通しで、Anthropic が先に公開市場へ参入する可能性が高まっています。上場後の時価総額については、セカンダリー市場の取引価格をもとに 1 兆 500 億〜1 兆 1500 億ドル(約 157 兆〜約 172 兆円)規模になるとの見方もあります。

もっとも、課題も残っています。会計基準(GAAP)に基づく継続的な黒字化はまだ達成できておらず、AIモデルの運用に伴う膨大なサーバーコストが収益の重荷になっています。また、トランプ政権が安全保障上の理由から外国籍者によるモデルへのアクセスを制限する輸出管理指令を発令しており、政権との関係に不透明感が残る点も投資家にとって気になる点です。それでも予測市場では、2026 年 10 月までの IPO 完了確率を 70% 超と見ており、上場実現への期待は依然として高い状況です。