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Alphabet 株が約1年ぶりの大幅下落、AI 主要人材の流出が相次ぐ

Alphabet 株が約1年ぶりの大幅下落、AI 主要人材の流出が相次ぐ
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2026年6月22日(月)、Google の親会社 Alphabet の株価が約6%下落し、約1年ぶりの大幅安を記録しました。取引中には最大7.2%まで売られる場面もあり、時価総額にして約2,500億ドル(約37兆5,000億円)が一日で失われた計算になります。株価は5月18日の史上最高値と比べると、すでに14.4%下落した水準にあります。

この急落の引き金となったのは、わずか2日間で起きた二人の著名な研究者の離脱です。6月18日(水)、Google の AI モデル「Gemini」の開発を統括するエンジニアリング VP、Noam Shazeer が OpenAI への移籍を発表しました。Shazeer は、現在あらゆる AI の基盤技術となっている Transformer アーキテクチャを生み出した2017年の論文「Attention Is All You Need」の共著者として知られています。Google は2年前、彼を引き戻すために27億ドル(約4,050億円)を費やしてその会社ごと買収していただけに、業界への衝撃は大きなものでした。

その翌日6月19日(木)には、Demis Hassabis らとともに2024年のノーベル化学賞を受賞した John Jumper が、約9年間勤めた Google DeepMind を離れ Anthropic に移ることを明らかにしました。Jumper が主導した「AlphaFold」は、2億種以上ものタンパク質の立体構造を解析し、医薬品開発や基礎研究を数十年単位で前進させたとも評される画期的な成果です。Transformer と AlphaFold という、現代 AI の礎を築いた二人の立役者が相次いで競合に移籍するという事態は、業界の歴史の中でも異例中の異例です。

ウォール街のアナリストも厳しい見方を示しています。Wedbush Securities の Dan Ives 氏は「Jumper の離脱は Google にとって取り返しのつかない損失だ」と述べ、D.A. Davidson の Gil Luria 氏は「Google は AI 分野の人材獲得競争で劣勢に立たされている」と指摘しました。

同日、Microsoft の CEO Satya Nadella 氏が WSJ のインタビューで「AI は汎用品化しつつある」と発言したことも、投資家の不安に拍車をかけました。Alphabet は今後の AI 投資として年間1,800〜1,900億ドル(約27兆〜28兆5,000億円)を見込んでいますが、その規模の支出が本当に競争優位につながるのかという疑問は払拭されていません。世界トップクラスの研究者たちが Google よりも専業の AI スタートアップを選ぶ流れが続く中、CEO の Sundar Pichai には、給与や待遇を超えた部分で「Google こそが最前線の研究拠点である」と示すことが求められています。