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Gemini、PDF や Word など 11 形式のファイルをチャットから直接生成可能に

Gemini、PDF や Word など 11 形式のファイルをチャットから直接生成可能に
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Google は 2026 年 4 月 29 日、AI アシスタント「Gemini」のチャット画面から、Word や Excel、PDF といったファイルを直接作成してダウンロードできる機能を、全世界のユーザーに無料で提供開始しました。同日、サンダー・ピチャイ CEO も自身の X アカウントでこの機能を告知しています。

これまで Gemini を使って文書や表を作成しても、内容を Word や Excel に貼り付ける作業が別途必要でした。今回の機能追加により、チャット上で指示した内容をそのままファイルとして書き出せるようになります。対応形式は 11 種類で、Google Docs・Sheets・Slides のほか、PDF、Microsoft Word(.docx)、Microsoft Excel(.xlsx)、CSV、Markdown、LaTeX、テキスト、リッチテキストに対応しています。ただし、Microsoft PowerPoint 形式への直接出力はまだできません。PowerPoint ファイルが必要な場合は、Google Slides に出力した後、PPT 形式でダウンロードする方法が現実的な代替手段です。

使い方は簡単です。「来月の予算案を作って」と Gemini に伝え、出力された内容をエクスポートボタンから好みの形式でダウンロードするだけです。ファイルはデバイスに直接保存するか、Google Drive に送ることができます。

今回無料ユーザーでも使えることにしたことで、競合サービスと比べてコスト優位性が際立ちます。例えば Microsoft の AI 文書作成機能「Copilot」は、Microsoft 365 の契約に加えて月額 30 ドル(約 4,500 円)の追加料金が必要ですが、Geminiの場合は有料ユーザー登録は不要となっています。

もっとも、この分野で先行しているのは Google ではありません。Anthropic の Claude はすでに 2025 年 9 月から Excel を含むファイルの生成・編集機能を提供しており、一歩先を行っていました。

今回の変化が示すのは、AI ツールの競争が「賢い答えを出せるか」から「ビジネスですぐに使えるか」へと移りつつあるということです。Gemini は今回のアップデートにより、作業の補助役という立場から、ビジネスの起点となるドキュメントを生み出す補佐役へと一歩前進したといえます。