Google は 2026 年 3 月 18 日、開発者向けプラットフォーム「 AI Studio 」を大幅に刷新し、文章で指示を入力するだけで実際に動くアプリを自動で作り上げる新機能を正式にリリースしました。
この機能を支えているのが、「 Antigravity 」と呼ばれる AI エージェントです。 2025 年 11 月 18 日に登場したこのツールは、単にコードの候補を提示するだけにとどまりません。アプリ全体の設計から、必要なファイルの作成、動作確認、エラーが出た場合の修正まで、一連の開発作業を自律的にこなします。従来の GitHub Copilot や Cursor が「入力を手伝うアシスタント」だとすれば、 Antigravity は「代わりに開発を進めてくれる担当者」に近いイメージです。
今回のアップデートで特に注目されるのは、 Google 自社のクラウドサービスとのシームレスな連携です。アプリにデータの保存やログイン機能が必要になると、エージェントが自動でその必要性を判断し、承認を得たうえでデータベースや認証の仕組みを設定します。また、複数のユーザーが同時に使うリアルタイムアプリの開発にも対応しており、共有ツールやオンラインゲームのような用途にも活用できます。開発の途中でブラウザを閉じても作業内容が保持されるため、時間をおいて再開するのも容易です。
利用実績についても、 Google は今回の正式公開以前に内部テストとして数十万件のアプリ開発に活用されていたことを明らかにしています。今後は Google スプレッドシートや Google ドライブとの連携、クレジットカード決済機能の組み込みなども順次対応する予定だと、 AI Studio 責任者の Logan Kilpatrick 氏は述べています。
コスト面での訴求力も見逃せません。 Google AI Studio は無料で使えるため、月額 200 ドル(約 3 万円)が必要な Cursor など有料ツールと比べると、導入のハードルは大幅に下がります。 GitHub や OpenAI なども同様の機能強化を急いでいますが、 Google は自社クラウドとの深い統合という点で一歩先を行こうとしています。
