AI エージェントサービスを手がける Manus は、2026 年 3 月 16 日、デスクトップアプリの新機能「My Computer」を正式に公開しました。macOS と Windows の両方に対応しており、リリース当日から利用できます。
これまでの Manus はクラウド上で動作し、ブラウザからアクセスする形式でした。新機能の登場により、AI がユーザー自身のパソコン上にあるファイルやアプリを直接扱えるようになります。たとえば、自宅の PC に保存された資料を探し出して Gmail で送信する、といった作業を AI に任せることができます。外出先からスマートフォンで指示を出せば、自宅のデスクトップがオンラインである限り、世界中どこからでも操作可能です。
技術的な仕組みとしては、画面を視覚的に操作するのではなく、コマンドライン(ターミナル)を通じて PC を制御する方式を採用しています。これにより、プログラミング環境を含むさまざまなツールを柔軟に活用でき、ファイルの読み書きからアプリの起動・操作まで幅広い作業に対応します。社内テストでは、翻訳アプリを約 20 分で自動的に開発・完成させたことが確認されています。
気になるセキュリティ面については、AI がパソコン上で何らかの操作を行う際、事前にユーザーの許可を求める仕組みが設けられています。「常に許可する」か「今回だけ許可する」かを選べるほか、アクセスできるフォルダや操作の範囲を細かく制限することも可能です。一方で、専門家からは悪意のあるファイルを介した意図しない動作などのリスクも指摘されており、利用時には一定の注意が求められます。
料金は無料枠のほか、有料プランが月額 20 ドル(約 3,000 円)から用意されています。年払いを選ぶと月あたり 17 ドル(約 2,550 円)に抑えられます。
Manus は 2025 年 12 月に Meta に約 20 億ドル(約 3,000 億円)で買収されており、今回の新機能は Meta の AI 戦略における重要な一手と見られています。同様の機能は Perplexity や Anthropic といった競合各社も相次いでリリースしており、「AI が自分のパソコンを操作する」という新たな領域での競争が本格化しています。
