Perplexity、Mac mini で動く常時稼働 AI エージェント「Personal Computer」を発表

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AI 検索サービスを手がける Perplexity は、2026 年 3 月 11 日にサンフランシスコで開催した初の開発者カンファレンス「Ask 2026」で、新製品「Personal Computer」を発表しました。

一言で言えば、手元の Mac mini を「眠らない AI 秘書」に変えるサービスです。 M4 チップと 16GB メモリを搭載した Mac mini に Perplexity の AI ソフトウェアを組み合わせ、 24 時間 365 日稼働させます。スマートフォンでも PC でも、インターネットにつながっていればどこからでも操作でき、 Gmail や Slack 、 Notion 、 Salesforce といった日常的に使うツールと連携しながら、タスクを自律的にこなし続けます。

CEO のアラビンド・スリニバス氏は「従来の OS は命令を受け付けるが、 AI の OS は目標を受け付ける」と述べました。細かい手順を指示するのではなく、達成したい目標を伝えるだけで動く、という設計思想を端的に表した言葉です。

競合として意識されているのが、開発者の間で急速に広まったオープンソースの AI エージェント「 OpenClaw 」です。OpenClaw は無料で使える点が魅力ですが、メールやカレンダーへの広範なアクセス権限が問題視されており、セキュリティ上のリスクも指摘されています。 Perplexity はこの点を差別化ポイントとして打ち出しており、 Personal Computer ではすべての操作にユーザーの承認を求め、実行したアクションはすべてログとして記録されます。

利用条件は月額 200 ドル(約 3 万円)の Perplexity Max への加入で、毎月 1 万クレジットが付与されます。現時点では Mac 専用で、ウェイトリストへの登録が必要です。

同日、企業向けの「 Computer for Enterprise 」も発表されました。セキュリティ認証である SOC 2 Type II への準拠や、企業が一般的に求めるシングルサインオン・監査ログ機能を備え、 Snowflake や HubSpot など 400 以上の業務システムと接続できます。社内テストでは 4 週間で約 3.25 年分の業務量をこなし、約 160 万ドル(約 2.4 億円)相当の人件費削減効果が確認されたと同社は説明しています。

VentureBeat によると、 Perplexity の年間売上は 2025 年中頃時点で約 1 億 4,800 万ドル(約 222 億円)ですが、 2026 年末の社内目標は 6 億 5,600 万ドル(約 984 億円)と約 3 倍以上の成長を見込んでいます。今回の 2 製品は、その目標を実現するための柱として位置付けられています。