Anthropic の Claude Code が COBOL 自動化機能を発表、IBM 株が 13% 急落

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Anthropic は 2026 年 2 月 23 日、AI ツール「Claude Code」が COBOL システムの置き換えを含む近代化作業を自動化できると発表しました。この発表を受けて、IBM の株価は同日 13% 急落し、2000 年 10 月以来 25 年超ぶりの最悪の下落を記録しました。時価総額では 310 億ドル(約 4 兆 6500 億円)以上が消失しています。

Claude Code は、従来は大量のコンサルタントが数年かけて行っていた COBOL コードベースの探索・分析フェーズを自動化します。数千行のコード全体で依存関係をマッピングし、ワークフローを文書化し、人間のアナリストが数ヶ月かけて発見するようなリスクを特定できるとされています。さらに、COBOL を Java などの現代的な言語に翻訳し、古いシステムと新しいシステムの橋渡しをする仕組みを構築することで、移行期間中に新旧コードを並行稼働させることが可能となります。Anthropic は、この技術により COBOL の近代化作業が「年単位ではなく四半期単位」で可能になると主張しています。

COBOL は 1959 年に開発された古いプログラミング言語ですが、現在も米国の ATM 取引の推定 95% を処理しており、金融、航空、政府の重要システムで数千億行のコードが稼働しています。しかし COBOL を理解する人材は毎年減少しており、これらのシステムを構築した開発者の多くはすでに退職しています。この技術的負債の解消は、多くの企業にとって喫緊の課題となっていました。

この発表は、IBM の 211 億ドル(約 3 兆 1650 億円)のコンサルティング収益に脅威をもたらします。IBM は長年、COBOL が頻繁に使用されるメインフレームシステムを販売してきました。Accenture や Cognizant など、COBOL システムの更新支援を中心に事業を構築してきた他社の株価も下落しています。

IBM のシニアバイスプレジデント Rob Thomas 氏は、「IBM メインフレームが提供する価値は COBOL とは無関係。価値の源泉は言語ではなく、プラットフォームである」と反論しました。投資銀行の Evercore ISI は IBM の「アウトパフォーム」レーティングを維持し、顧客は以前からメインフレームから別のシステムに移行するオプションを持っていたが、そのまま IBM のプラットフォームに留まっていると指摘しています。

主要なソフトウェア ETF は 2026 年に年初来 27% 下落しており、2008 年の金融危機以来最大の四半期下落ペースとなっています。市場は AI による混乱に対して警戒を強めている状況です。