Waymo ロボタクシー、アトランタで本格運用開始

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Waymo は 2025 年 6 月 24 日から、同社のロボタクシーサービスをアトランタで本格的に開始しました。

今回のサービスは Uber との提携により実現されており、ユーザーは Uber アプリから Waymo の自動運転車両をリクエストできます。運行エリアはダウンタウン、バックヘッド、キャピトルビューなどアトランタ市内の約 65 平方マイル(約 168 平方キロメートル)をカバーしています。

使用されるのは完全電気駆動の Jaguar I-PACE SUV で、 Waymo 独自の自動運転技術「 Waymo Driver 」を搭載しています。車両には LIDAR やレーダーなどの先進的なセンサーが装備され、人間の運転手や監視員なしで完全自動運転(レベル 4 自律性)を実現しています。

料金設定は通常の UberX や Uber Comfort と同じで、追加料金は発生しません。利用者がチップを支払う必要もありません。 Waymo はアトランタで数十台の車両からスタートし、今後数百台規模まで拡大する計画を立てています。

競合他社の動向にも変化が見られます。 Tesla は数日前にオースティンでロボタクシーサービスのパイロット運用を開始しましたが、現時点では昼間のみの限定エリアでの運行であり、乗客席に人間の監視員が同乗する形です。一方、 Waymo はすでにアメリカ国内で週 25 万件以上の有料乗車を提供しており、ロボタクシー市場での先行優位を維持しています。

アトランタは Waymo にとって 5 番目の主要都市でのサービス開始となり、同社はフェニックス、ロサンゼルス、サンフランシスコベイエリアでも既にサービスを展開しています。 Uber との提携により独自アプリを必要とせず、広範なユーザーベースにアクセスできるため、自動運転技術の普及が加速すると予想されます。

ただし、一部の住民からは「慎重すぎる運転」や「不自然な停止」についての報告もあり、交通渋滞が深刻なアトランタの環境で Waymo の車両がどのように機能するかが今後の注目点となります。