OpenAI が新たに発表した「 ChatGPT Record 」が注目を集めています。この新機能を使えば、会議やブレインストーミングの音声を録音するだけで、自動的に文字起こしと要約が作成されます。
現在は Mac の ChatGPT アプリで使える機能で、有料プラン( Pro 、 Team 、 Enterprise 、 Education )に加入しているユーザーが対象です。操作は非常にシンプルで、アプリのマイクボタンを押して録音を始め、終わったら「送信」ボタンを押すだけです。
この機能の画期的な点は、録音中にリアルタイムで音声がテキスト化されることです。会議が進行している間に自動的に文字起こしが行われ、終了後には話し合った内容の要点や今後やるべきこと、フォローアップ事項などが整理されて出力されます。
録音は最大 2 時間まで可能で、複数の人が話している会議でも正確に認識できます。今のところ英語が最も精度が高いようですが、将来的には他の言語にも対応していく予定です。
作成された要約は ChatGPTの Canvas に保存され、そこからメールや企画書、資料の構成案などに変換することもできます。会議の内容をそのまま実際の業務に活用できるため、実用性の高さが評価されています。
プライバシーの面でも安心できる設計になっています。録音したデータは文字起こしが完了した時点で削除され、 OpenAI の AI 学習には一切使われません。企業や教育機関向けのプランでは、さらに厳格なセキュリティ設定が標準で適用されています。
似たような機能は Zoom や Notion なども提供していますが、 ChatGPT Record の強みは外部のツールを使わずに ChatGPT だけで全て完結することです。 AI による要約の精度も大きな優位性となっています。
最近は Microsoft の Copilot や Google の Gemini も会議支援機能を強化しており、 AI アシスタント同士の競争が激しくなっています。
実際に使ったユーザーからは「会議中にメモを取らなくて済むようになり、話し合いに集中できるようになった」という好評価が寄せられています。ただし、録音を行う際は参加者全員の同意を得る必要があり、各国の法律に従って適切に利用することが求められます。
現在は Mac の有料プランでのみ利用できますが、今後は Windows や Web ブラウザ版、さらには無料プランでも使えるようになる予定です。