Google、AIモデル『Gemini 2.0』シリーズを発表、高性能な『Pro Experimental』など3モデルを展開

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Google が、AI モデル「 Gemini 」の最新バージョンとなる「 Gemini 2.0 」シリーズを発表しました。このシリーズには、高度な推論能力を備えた「 Pro Experimental 」、日常的なタスクに最適化された「 Flash 」、コスト効率を重視した「 Flash Lite 」の 3 つのモデルが含まれています。

最上位モデルとなる「 Gemini 2.0 Pro Experimental 」は、コーディングや複雑なプロンプト処理に特化し、最大 200 万トークンのコンテキストウィンドウを持つことが特徴です。このモデルは現在、Google AI Studio や Vertex AI 、Gemini アプリの「 Gemini Advanced 」サブスクリプションを通じて利用可能となっています。

「 Gemini 2.0 Flash 」は、低遅延でリアルタイムの応答が可能な汎用モデルとして設計されており、マルチモーダル入力への対応や画像生成、テキスト読み上げ機能も備えています。価格は 100万トークンあたり 10 セントに設定され、Google AI Studio や Vertex AI で利用できます。(OpenAIのGPT-4oは数ドル〜10ドル)

また、「 Gemini 2.0 Flash Lite 」は、シリーズの中で最もコスト効率に優れたモデルとして位置づけられています。100万トークンあたり 0.75 セントという低価格で提供され、基本的なマルチモーダル機能を備えながら、リソースが限られた環境やコストを重視するプロジェクトでの利用を想定しています。

さらに、Google は全てのアプリユーザー向けに「 Flash Thinking 」という推論モデルも提供開始。このモデルは推論プロセスを透明化し、複雑な問題を段階的に解決する能力を持つことが特徴で、教育や研究、複雑な意思決定支援での活用が期待されています。