音楽生成AIのSunoが、新バージョン「v4」のプレビューを公開しました。v4では音質の大幅な改善とカスタマイズ機能の拡充が図られ、より自然で表現力豊かな音楽制作が可能になります。
主な改善点として、まず音質の向上が挙げられます。これまでの課題であった金属的なノイズやロボット的な声質が改善され、より本物らしいボーカルが実現されています。また、ユーザーの意図したスタイルやコンテキストにより正確に沿った楽曲生成が可能になり、楽曲構造や歌詞の一貫性も向上しています。
カスタマイズ機能も大きく拡充されました。ジャンル、テンポ、楽器編成などのきめ細かな調整が可能になったほか、「ペルソナ」機能の導入により、複数の楽曲で一貫したスタイルを維持することもできます。
v4の発表は2024年11月9日にSunoの公式Twitterアカウントで行われ、デモ音源も公開されました。具体的なリリース日は未定ですが、近日中の提供開始が予定されています。
筆者も公開されているデモ音源を聴いてみましたが、明らかに音質が向上していることがわかります。もちろん、一番うまく行った例を公開していると思うので、実際のところは使ってみないとわかりませんが、音楽生成が次のレベルに来ていることを予感させます。
Sunoは複数の音楽レーベルから著作権に関する訴訟を受けていますが、Suno側はフェアユースの原則に則っていると主張しています。もちろん、裁判の行方はわかりませんが、今後数年かかっていくと予想されます。その間に技術は進化してしまうわけで、この流れは止められないような気がします。各アーティストやレーベルがこうした技術にどう向き合っていくのか、注目されます。