Metaは、9月25日から26日にかけて開催されたMeta Connect 2024カンファレンスで、AI関連の多数の新機能や製品を発表しました。
中でも話題をさらったのは、次世代ARグラス「Orion」です。Metaが「世界で最も先進的なグラス」と謳うOrionは、軽量設計に加え、ハンドトラッキングやアイトラッキング、ニューラルインターフェースに対応。さらに、シリコンカーバイド製のレンズによる広い視野角と、7つのカメラによる仮想オブジェクトの現実空間への配置を実現しています。現在はまだプロトタイプ段階ですが、Metaがスマートフォンに代わる次世代デバイスとして注力している製品です。
また、AI言語モデル「Llama」の最新バージョン「Llama 3.2」も発表されました。Llama 3.2は、テキスト専用の軽量モデルと画像処理も可能な大規模モデルがあり、128Kトークンの長文脈処理や8言語に対応しています。
Meta AIには新しい音声モードが追加され、Messenger、WhatsApp、Instagram、Facebookで音声対話が可能になりました。有名人の声も選べ、画像認識と編集機能も搭載されています。
さらに、InstagramとFacebookのReelsに自動翻訳とリップシンク機能が追加され、元の話者の声を模倣しながら別の言語に自動で吹き替えができるようになりました。
Meta Connect 2024では、Metaの技術革新の方向性が示され、AIとARが融合した未来のコミュニケーションの可能性を垣間見せてくれました。特にOrionはデモを見る限り期待が持てそうで、今後の進化に注目です。