Google、独自開発のArmベースAIチップを発表

投稿者:

Google Cloudは4月9日から11日にかけて開催されているイベントにおいて、Armアーキテクチャに基づく独自設計のAIチップ「Google Axion」を発表しました。このチップは2024年後半にクラウド顧客向けに提供開始される予定です。

一方で、NvidiaのH100テクノロジーを採用した新しい「A3 Mega」AIプロセッサも披露され、2025年初頭にはNvidiaの次世代プラットフォーム「Blackwell」を導入する計画も明らかにされました。

Google、Amazon、Microsoftといったクラウドサービス大手各社は、NVIDIAのチップも利用し続ける一方で、独自のAIチップ開発にも力を入れています。この動きは、コストダウンによるクラウドサービスの顧客への差別化や、収益の最大化、自社AIモデルの学習強化のための安価な計算リソースの確保など、複数の目的があります。

NVIDIAが現在のAIチップ市場で独占的な地位を占めていますが、これに対抗するため、今後もIntelのようなチップメーカーはもちろん、クラウドサービス企業もAIチップを独自に内製化する流れは続くと予想されます。各社が競争を繰り広げることで、AIチップ市場の動向に大きな影響が及ぶでしょう。

AI業界では技術革新と市場の変化が目まぐるしく進んでいます。主要プレイヤーの戦略とそれが業界全体に与える影響を注視していきたいと思います。