ZoomがAIを中心とした企業へ転換 – 大規模なリブランディングを実行

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オンライン会議システムで有名なZoomが、2024年11月26日に、会社名を「Zoom Communications Inc.」に変更することを発表しました。

この変更は、Zoomがビデオ会議だけでなく、AI技術を活用した幅広いサービスを提供する会社になることを示しています。

新しい「AI Companion 2.0」では、会議の内容をまとめたり、メールの文章の作成、重要な情報の抽出など、会議にまつわる様々な作業をサポートしてくれます。また、「Zoom Docs」というAIを使った文書作成およびコラボレーションツールも使えるようになります。

Zoomは、創業当時から「最高のビデオ会議システム」を目指していましたが、今ではAIを活用して、企業ユーザーを総合的にサポートする会社になろうとしています。第3四半期の収益は前年比で3.6%増加して11.8億ドルになり、AIコンパニオンの月間アクティブユーザー数も前の四半期と比べて59%増えています。

エリック・ユアンCEOは、AIを活用することで1日の仕事時間を減らし、週4日勤務を可能にしたいと考えています。これは、かつてヘンリー・フォードが6日勤務から5日勤務に変えたのと同じくらい大きな変化だと主張しています。

しかし、ZoomはMicrosoftやGoogle、Metaなどの大手テック企業との競争が激化しています。ビデオ会議のイメージを払拭し、AIを重視した会社としての価値を証明していくことでこの競争を乗り越えようとしていますが競合も同様の方向で進化してくるはずです。最終的には使い勝手の良さとスピードが勝敗を決めそうです。