YouTube、AI活用の新機能を多数発表 – クリエイター支援とグローバル展開を加速

投稿者:

YouTubeは、年に一度のクリエイター向けイベント「Made on YouTube」で、AIを活用した数々の新機能を発表しました。今年のイベントは、ニューヨーク市のGoogleオフィスで開催されました。

目玉となる新機能の一つは、Google DeepMindの最新動画生成モデル「Veo」を活用した、テキストから動画を生成する機能です。テキストを入力するだけで、6秒間の独立したクリップや、YouTube Shortsの背景を生成できます。

また、「Inspiration タブ」では、AIがビデオのアイデア、タイトル、サムネイル、アウトラインなどを提案します。クリエイターのスタイルに合わせた提案が生成されるため、より質の高いコンテンツ制作に役立ちます。

自動吹き替え機能も強化され、AIを使って動画を複数の言語に自動で吹き替えることができるようになります。クリエイターの声のトーンや抑揚、環境音などを再現し、自然な吹き替えを実現します。まずはスペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語から順次展開予定です。

その他にも、AIを活用したコメント返信の提案など、コミュニティ機能の強化や、視聴者が小〜中規模のクリエイターを応援できる「Hype」ボタン、テレビ画面での視聴体験向上を目的としたシーズン・エピソード機能などが発表されました。

これらの新機能は、世界中の視聴者へのリーチ拡大や、アイデア創出の支援に重点が置かれています。一方で、AI生成コンテンツの増加に対する懸念もあるため、YouTubeはAI生成動画に「透かし」を入れるなど、透明性の確保にも取り組むとしています。