イーロン・マスクの xAI 、 3D アニメ AI キャラクターをリリース

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2025 年 7 月 14 日、イーロン・マスク率いる xAI は、自社 AI 「 Grok 」をベースにした 3D アニメーション付き AI キャラクター(コンパニオン)機能を発表しました。これは有料の「 SuperGrok 」登録者向けの機能ですが、一部は無料ユーザーにも開放されています。

AI モデルは Grok の最新バージョンをベースとしたインタラクティブな 3D AI キャラクターで、現在 2 つのキャラクターが利用可能です。「 Ani 」は日本のアニメ風美少女アバターで、ツインテール、黒いコルセットドレス、レースチョーカーなど、アニメ『デスノート』の弥海砂を彷彿とさせる外観となっています。「 Rudy 」はレッドパンダの陽気なキャラクターで、「 Bad Rudy 」モードではブラックなジョークや毒舌キャラに変化します。

リアルタイム音声対話が可能で、ユーザーが話しかけると AI キャラクターが音声で返答します。 Ani にはウィスパーモード(ささやき声)があるなど、声質・口調もキャラクターごとに個性が設定されています。また、インタラクションを重ねるとキャラクターとの「親密度」が上がり、新しい会話やモード(大人向けを含む)を解放できる「ゲーミフィケーション」要素も採用されています。

利用方法は Grok アプリ( iOS )で「 Companions 」機能を設定から有効化するだけです。 SuperGrok (月額 30 ドル、約 4,440 円)でコンパニオン機能が正式提供されていますが、実際には多くの無料ユーザーにも解放されている模様です。今後はキャラクターのカスタマイズや新キャラ追加が予告されており、「 Chad 」(男性アニメキャラ)や他のキャラが近日登場予定で、自分好みのアバターの作成も可能になる予定です。

xAI はこのアプローチにより、アニメ・バーチャルキャラクター市場、感情を伴った AI キャラクター分野で競合他社( Character.AI 、 Microsoft など)に先駆けた展開と見られています。しかし一方で、キャラクターの性的描写や暴力的なジョークが一部で議論を呼び、適切な利用範囲や安全性についての課題も指摘されています。

この発表は、 AI がエンターテイメントや社交の領域にどのように入り込んでいるかを示す一例です。類似の技術は他社でも開発中ですが、 xAI の 3D アバターは特にインタラクティブで没入感のある体験を提供しており、 AI ×バーチャルキャラクターの新しい体験を押し広げる動きとして注目が集まっています。