イーロン・マスク率いるxAIは最近、Grok言語モデルをサードパーティアプリケーションに組み込めるAPIのパブリックベータ版を公開しました。
現在利用できるモデルは「grok-beta」のみですが、将来的には「Grok-2」や「Grok-2 mini」なども提供予定です。料金は、入力トークン100万個あたり5ドル、出力トークン100万個あたり15ドルと設定されています。このAPIは、テキスト生成やコード生成、マルチメディア生成などの主要な機能を提供します。
バックエンドはRust言語で構築されており、オンプレミスサーバーと主要クラウドプロバイダーの両方で動作できるよう設計されています。また、二要素認証やTouchIDに対応するなど、セキュリティ面にも十分な配慮がなされています。
xAIは設立からわずか4ヶ月という短期間でAPIを構築し、競争力のあるAIモデルを提供できるようになり、注目を集めています。さらに、Xプラットフォーム(旧Twitter)のリアルタイムデータを活用できる唯一のAIモデルである点も特徴です。
xAIは、OpenAIやAnthropicといった他のAI企業と競争するために設立されましたが、このAPIのリリースはAIの民主化を目指し、より多くの開発者がその技術を活用できるようにするための取り組みの一環と見られています。現在ベータ版であるこのAPIは、今後さらに機能追加やバグ修正が予定されています。世界最強のAIトレーニングクラスターを稼働させているxAIの今後の技術的進展に、期待が高まっています。