イーロン・マスクの xAI、動画生成スタートアップ「 Hotshot 」を買収

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イーロン・マスクが創設した AI 企業 xAI が、動画生成 AI スタートアップ「 Hotshot 」を買収したことが明らかになりました。この買収は、xAI が生成 AI 分野での競争力を強化し、特に動画生成技術において OpenAI や Google などの競合と対抗するための戦略的な動きとされています。

サンフランシスコを拠点とする Hotshot は 2017 年に設立され、当初は AI による写真編集ツールの開発に注力していましたが、その後テキストから動画を生成するモデルに焦点を移しました。同社は「 Hotshot-XL 」「 Hotshot Act One 」「 Hotshot 」という 3 つの主要モデルを開発し、教育、エンターテインメント、コミュニケーション、生産性向上など多岐にわたる分野での応用を目指していました。

Hotshot の CEO 兼共同創業者である Aakash Sastry は、「我々は xAI の一部として、世界最大のコンピューティングクラスタである Colossus 上でこれらの取り組みをスケールアップすることに興奮している」とコメントしています。

xAI の Colossus と呼ばれるスーパーコンピュータークラスターでは、現在 20 万台以上の NVIDIA H100 GPU が稼働しており、今年末までに 100 万台への拡張が予定されています。この統合により、Hotshot の動画生成技術はさらにスケールアップし、高度な処理速度と精度が実現される見込みです。

買収に伴い、Hotshot は 2025 年 3 月 14 日から新規動画作成機能を終了し、既存ユーザーには 3 月 30 日までに以前作成した動画をダウンロードする猶予が与えられています。イーロン・マスクは、この技術が xAI の「 Grok 」に統合され、新しい「 Grok Video 」機能として数ヶ月以内にリリースされる可能性があることを示唆しています。

この買収により、xAI は OpenAI の「 Sora 」や Google の「 Veo 2 」といった競合製品と直接競争できる基盤を構築しました。特にテキストから動画への変換技術が進化することで、マーケティングや教育分野で新たな価値を提供する可能性があります。

この動きは生成 AI 市場全体に大きな影響を与えるとされており、今後 xAI がどのような形でこの技術を活用していくか注目されています。