Waymo は 2026 年 2 月 6 日、Google DeepMind の Genie 3 をベースとした「Waymo World Model」を発表しました。Genie 3 は DeepMind が開発した最先端の汎用ワールドモデルで、膨大な映像データから学習し、リアルタイムでインタラクティブな世界を生成できる技術です。Waymo はこの技術を自動運転に特化させ、現実では再現が難しい極めて稀なシナリオをシミュレートできるモデルとして注目されています。
Waymo World Model は、720p 解像度で毎秒 20〜24 フレームのリアルタイムシミュレーションを実現します。カメラと LiDAR の両方のデータを含む高精度な出力を生成し、Waymo 独自のハードウェアに最適化されています。Genie 3 の 2D 映像から得た膨大な世界知識を、特殊なポストトレーニングにより 3D LiDAR 出力に変換することで、トルネードや象との遭遇、浸水した住宅街、道路火災といった、実際の公道では遭遇が困難な極めて稀な状況を再現できます。
シミュレーションの制御には 3 つの主要な仕組みがあります。運転行動制御では「もしこうしていたら」という仮想シナリオを検証でき、シーンレイアウト制御では道路構造や信号機の状態を調整できます。言語制御では、時間帯や気象条件を柔軟に設定可能です。効率化されたモデルは計算負荷を大幅に削減しながら高品質を維持するため、数百万通りのシナリオを現実的なコストと時間で実行できます。
Waymo Driver はこれまで公道で約 2 億マイルの完全自動運転を達成し、仮想環境では数十億マイルを走行してきました。2026 年 2 月には 160 億ドル(約 2 兆 4,000 億円)の資金調達を確保し、企業価値は 1,260 億ドル(約 18 兆 9,000 億円)に達しています。
国家道路交通安全局(NHTSA)は現在、自動運転車の安全性評価フレームワークを開発しており、シミュレーションが中心的な役割を果たすと見られています。Waymo のワールドモデルは、公道でのテストが困難または危険すぎるシナリオで安全性を検証できる有効な手段を提供します。専門家は、学校周辺での予期せぬ事態から異常気象まで、規制当局や一般市民が懸念する稀で危険な状況に対応できる点を高く評価しています。
