カナダの Trulioo は、最新の AI と機械学習技術を活用して、同社の「本人確認サービス」の精度と処理速度を大幅に向上させました。2011年に Stephen Ufford と Tanis Jorge によって設立されたこのバンクーバーに拠点置く企業は、195 カ国以上で 5 億人以上の個人と 330 万以上の企業の本人確認ができるグローバルな「アイデンティティ検証サービス」を提供しています。
Trulioo は、ID 改ざんやディープフェイクなどの高度な詐欺手法が増加する状況に対応するため、本人確認技術の刷新に取り組んでいます。携帯会社、国際的な監視リスト、信用情報機関、政府など 400 以上のデータにアクセスし、AML(反マネーロンダリング)、KYC(顧客本人確認)、KYB(企業本人確認)などの規制要件に対応するサービスを展開しています。
最新のアップデートでは、ドキュメント検証の処理時間が最大 60% 短縮され、より迅速な本人確認が可能になりました。また、検証成功率が 20% 増加し、自動承認率も 20% 向上したことで、人間が手動で行う検証の必要性が減少し、ユーザーにかかる手間や負担が軽減されています。
これらの改善は、次世代の自動認識技術によって支えられています。機械学習を利用することで、1 秒間に複数の高品質画像を自動で認識し、リアルタイムでの不正検出と精度の向上を実現しています。さらに、ディープラーニングとニューラルネットワークを活用した顔認証技術により、認証の精度が大幅に向上しました。
生体認証技術を用いた本人確認ソフトウェア「Person Match」もさらに進化し、業界最高水準の照合精度を達成しました。書類認証機能も強化され、身分証明書などに施されたセキュリティ対策(偽造防止策)を正確に検出し、書類が本物であるか、また提示者が実在する人物であるかを確認する能力が向上しています。
不正対策の面では、提出された書類や自撮り写真(セルフィー)を分析し、改ざん、ディープフェイク、デジタル加工といった不正の兆候を見抜くためのツールが新たに導入されました。さらに、パターン認識技術を用いることで、ホログラムやマイクロ印刷といった書類のセキュリティ上の特徴に異常がないかを特定することも可能になりました。
デジタル経済が拡大する中で、本人確認プロセスはますます重要になっています。Trulioo の技術革新は、特に高いセキュリティが求められる金融機関やオンラインのマーケットプレイスといった分野での信頼性向上に大きく貢献すると思われます。Trulioo社のCEO、Steve Munford氏は、今回のアップデートを「最先端の本人確認プラットフォーム」であると述べ、今後も継続的に改良を加えていく方針を示しています。