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テスラ FSD の安全データ、テスラのプレッシャーを受け欧州規制当局が非公開に

テスラ FSD の安全データ、テスラのプレッシャーを受け欧州規制当局が非公開に
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オランダは 2026 年 4 月 10 日、テスラの運転支援システム「Full Self-Driving(FSD)」を欧州連合内で初めて承認しました。これを受けてリトアニア、エストニア、デンマーク、ベルギーが順次認可し、現在 5 カ国で利用できる状態になっています。

欧州内での利用が広がる中、今週気になる報道がありました。Reuters の調査によれば、承認を行ったオランダの道路規制当局 RDW が、安全と判断した根拠やその評価プロセスを一切公開していないのです。RDW は「テスラの営業秘密にあたる」と説明していますが、実態はやや異なります。Reuters が入手した未公開のメール記録には、テスラ側が特定の文書を「絶対に」開示しないよう RDW に確約を求め、その保証が得られるまで情報の提供自体を拒んでいたことが記されていました。ドイツやノルウェーを含む欧州 6 カ国の規制当局も、同じく営業秘密を理由にデータの開示を断っています。

安全性そのものへの疑問も浮上しています。Reuters が 2026 年 6 月 15 日に報じた調査では、テスラがスウェーデンとオランダの当局に提出した安全統計に比較手法や計算の設定上の誤りがあり、安全性を実態より 3 倍ほど高く見せていたと指摘されました。この報道を受け、米上院議員のエドワード・マーキー氏とリチャード・ブルメンソール氏は 2026 年 6 月 16 日、道路交通安全局(NHTSA)に対してテスラ FSD の安全データを正式に調査するよう求めました。

テスラにとって FSD の欧州展開は、中国系 EV に奪われた市場を取り戻すための重要な一手です。オランダでの利用料金は月額 99 ユーロに設定されており、かつて存在した 7,500 ユーロの一括購入プランは 2026 年 5 月に廃止されています。現在 RDW は EU 全域での承認手続きを進めており、可決には加盟国の 55 %以上、かつ EU 総人口の 65 %以上を占める国の賛成が必要です。承認の可否を問う投票は 10 月にも行われる見通しで、安全データの透明性をどう確保するかが今後の焦点になりそうです。