Synthesia社、感情表現豊かなAIアバター「Expressive Avatars」を発表

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AIビデオ制作プラットフォームのSynthesia社が、AI生成ビデオの感情表現を豊かにしたアップデート版「Expressive Avatars」を発表しました。

新しいアバターは、以前のバージョンと比較して、感情表現の向上、より自然な口の動き、人間らしい動作を実現しています。Synthesia社は、大規模な事前学習済みモデルを組み合わせることで、人間の話し方や行動の微妙なニュアンスをリアルタイムで模倣することに成功しています。(デモ動画はコチラ

同社のゴールは、「つぎはぎ」されたようなロボット的な雰囲気のアバター動画を、よりリアルでAIが生成するパフォーマンスに置き換えることです。CEOのVictor Riparbelli氏はまだ現在では完全ではないことを認めつつ、急速な進歩を約束しています。また次の目標は表情豊かな手の動きだと述べています。

Synthesia社はトレーニングやマーケティングなどBtoBのビジネス利用に特化し、最も人間に近いアバターを目指しています。このB2B重視の戦略と安全対策により、ディープフェイクや悪用への懸念に対処しています。

Synthesia社は昨年、主にNvidiaなどから10億ドル(約1550億円)の時価評価で9000万ドル(約140億円)の資金調達を済ませており、現在までに130の言語で20万人のユーザーが累計で1,800万本以上の動画を制作しています。その多くのクライアントの中には、ZoomやBBCなどの大手クライアントも抱えています。今回、より表情豊かなアバターにアップデートしたことでさらに顧客獲得のスピードを加速させるとしています。