Synthesia社、感情表現をより豊かで自然にするアップグレードを発表

投稿者:

Synthesia社が、AIを活用したビジネス向け動画作成プラットフォーム「Synthesia 2.0」を発表しました。この新バージョンは、特にAIアバターの感情表現の豊かさを大幅に向上させ、より自然で魅力的な動画制作を可能にしています。

最も注目すべき新機能は「Personal AI Avatars」です。カメラで撮影した映像をアップロードすると、表情やボディランゲージ、声のトーンを高精度に再現して、その人自身に似たアバターを作成できます。さらに、30以上の言語で声を複製する能力も備えています。

デモ映像を見る限り、前モデルと比較してアバターの感情表現は格段に豊かになり、より自然な印象を与えています。

Synthesia 2.0ではアバターの感情表現の向上だけでなく、編集用のインターフェイスに関しても、ビジネス利用を意識した様々な機能が追加されています。「AI Video Assistant」は、スクリプト作成の支援、複数動画の一括作成などをサポートしてくれます。「AI Screen Recorder」は、画面操作を録画したものを元に自動的に動画を作成する機能。さらに「Personalized Video Player」は、120以上の言語への自動翻訳機能を提供し、動画をグローバルに発信することを簡単にしてくれます。

Synthesia 2.0では動画のクオリティと機能に確実な進化が見られました。同社は今後も自然な手の動きを模倣するなど、より自然な動画生成ができるように改善を続けていく、としています。あまりにも自然になってしまうと、それが生成されたものなのか、実際に話しているのを録画したものなのか、が見分けがつかなくなるという、倫理的な問題も想起されますが、そうした事態への対処方法も含めて、今後の技術進化の行方を注目して追っていきたいと思います。