Suno が、アーティストやクリエイター向けの大規模な新機能アップデートを発表しました。今回のアップデートでは、従来の「クリック一つで曲が作れる」完全自動生成から、ユーザーが細かく調整できる音楽制作プラットフォームへと舵を切っています。
主要な新機能
1)アップグレードされたソングエディター
波形を見ながら曲の各セクションを自由に並べ替えたり、書き換えたりできるようになりました。歌詞の差し替えや部分的なリメイクが、より直感的に行えます。
2)ステム抽出機能
生成した楽曲をボーカル、ドラム、ベースなど最大 12 のパートに分離できます。各パートを個別にダウンロードして、外部の音楽制作ソフトで本格的な編集やリミックスが可能になりました。
3)8 分までのアップロード対応
音声ファイルのアップロード時間が最大 8 分まで拡張されました。自分で歌ったメロディや制作途中のトラックを AI に読み込ませて、新しいアレンジを加えることができます。
4)クリエイティブスライダー
「奇抜さ」「構造の強さ」「参照度」の 3 つのスライダーが新たに追加されました。これにより、生成される楽曲の個性やジャンル感、 AI の創作度合いを細かく調整できます。
今回のアップデートで、 Suno は単なる AI 作曲ツールから、アーティストが本格的に楽曲制作に取り組めるプラットフォームへと生まれ変わろうとしています。プロのミュージシャンから音楽制作初心者まで、幅広いユーザーがより自由で創造的な音楽制作を楽しめるようになります。
ただし、 Suno は現在、大手レコード会社との著作権問題を抱えており、今後の音楽業界での AI 活用については引き続き議論が必要な状況です。