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SpaceX の Q3 2026 決算、予想上回り AI 事業が総収益の半数超を占める−−テスラとの合併も話題に

SpaceX の Q3 2026 決算、予想上回り AI 事業が総収益の半数超を占める−−テスラとの合併も話題に
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SpaceX は 2026 年 10 月 20 日、2026 年第 3 四半期の決算を発表しました。総収益は 148 億ドル(約 2 兆 2,200 億円)と市場予想の 127 億ドル(約 1 兆 9,050 億円)を上回り、純利益は 44 億ドル(約 6,600 億円)を計上しています。前年同期は 10.5 億ドル(約 1,575 億円)の純損失だったことを考えると、わずか 1 年での業績回復は注目に値します。

今回の決算で存在感を示したのが、同社が「 Super Intelligence( SI )」と改称した AI 事業です。この部門の収益は前年同期の 8.13 億ドル(約 1,220 億円)から 75.6 億ドル(約 1 兆 1,340 億円)へと約 9 倍に成長し、総収益の約 52 % を占めるまでになりました。収益を支えるのは、 2026 年 8 月 14 日に買収が完了した AI コーディングツール「 Cursor 」、チャットボット「 Grok 」、そして総計 1.7 GW のコンピュートを運用するデータセンター事業の 3 本柱です。 Cursor は買収後わずか約 6 週間で 6.08 億ドル(約 912 億円)を売り上げており、早くも事業貢献を果たしています。顧客には Anthropic や Google、 Reflection AI といった名だたる企業が名を連ねており、データセンターやクラウドコンピュートの大型契約も成長を後押ししています。

衛星インターネット「 Starlink 」を擁するコネクティビティ部門も引き続き好調です。収益は 52.5 億ドル(約 7,875 億円)、営業利益は約 23.7 億ドル(約 3,555 億円)と前年比でほぼ 2 倍に拡大し、契約者数は 1,360 万人に達しました。その一方で、創業以来の中核事業であるロケット打ち上げ部門の売上は 17.7 億ドル(約 2,655 億円)と小幅な増加にとどまり、営業損益はわずかながら赤字となっています。 SpaceX の事業構造が、宇宙から AI・通信へと着実に軸足を移していることが数字からも読み取れます。

決算説明会でマスク CEO は「スーパーインテリジェンス向けコンピュート不足は長期にわたって続く」と述べ、インフラと電力の確保が当面の最大課題になるとの認識を示しました。また、 2027 年末までに年間経常収益が 5,000 億〜 1 兆ドル(約 75 兆〜 150 兆円)に達する可能性にも言及しています。

合わせて注目を集めたのが、 Tesla との合併を巡る動きです。マスク CEO は説明会の中で、両社の合併可能性を検討する特別委員会を設置したことを明らかにしました。委員会は株主側からの要請を受けて発足したものです。ただしマスク氏自身は「(いいアイディアだが)合併を確実と考えるのは言い過ぎだ」と慎重な姿勢を崩しておらず、仮に合併を進める場合は Tesla の全発行済み株式の 50 % 以上の賛成が必要になると説明しています。現時点では検討段階にとどまりますが、実現すれば宇宙・ AI・電気自動車の事業が一体となる巨大企業が誕生することになり、市場の関心は高まっています。この決算発表を受け、 SpaceX 株は時間外取引で約 8 % 上昇しました。