2026年2月2日、Elon Musk 氏は SpaceX による xAI の買収を発表しました。合併後の企業価値は1.25兆ドル(約196兆円)で、史上最大の M&A 取引となります。
取引は株式交換方式で実施され、xAI 株1株が SpaceX 株0.1433株に転換されます。この交換比率により、SpaceX の企業価値は1兆ドル(約157兆円)、xAI は2,500億ドル(約39兆円)と評価されました。xAI の株価は75.46ドル、SpaceX は526.59ドルで評価されています。
SpaceX は最大1.5兆ドル(約235兆円)の評価額での IPO を計画しており、最大500億ドル(約7.8兆円)の資金調達を目指しています。Musk 氏は6月中旬の実施を予定していると報じられています。
財務面では対照的な状況が浮き彫りになっています。SpaceX は2025年に150億〜160億ドル(約2.4兆〜2.5兆円)の売上高で80億ドル(約1.3兆円)の利益を計上したのに対し、xAI の売上高は約5億ドル(約785億円)に対して、月次の資金消費額は約10億ドル(約1,569億円)に達しています。
Musk 氏は今回の買収について「AI、ロケット、宇宙ベースのインターネットを統合した最も野心的なイノベーションエンジン」の構築と説明しています。宇宙空間にデータセンターを設置する計画を掲げており、2〜3年以内に宇宙が AI コンピューティングの最も低コストな選択肢になると予測しています。SpaceX は最大100万基の衛星打ち上げ許可を FCC に申請済みです。
アナリストは、この買収が OpenAI や Google に後れを取る xAI への資金供給が主な狙いではないかと指摘しています。xAI は高コストなインフラ構築を急いでおり、収益化の前に大規模な投資が必要な状況です。
また、xAI の Grok AI ツールが児童の性的画像や同意なしの親密な画像生成を可能にしたことで、複数の管轄区域で規制当局の調査対象となっており、今後の展開が注目されます。合併が CFIUS などによる規制審査を必要とするかどうかについても疑問が浮上しています。
