米ピッツバーグに本社を置く「Skild AI」が、シリーズAの資金調達ラウンドで3億ドル(約475億円)を調達し、企業価値は15億ドル(約2380億円)に達したことが明らかになりました。Skild AIは、AIを使ってより高度なロボットの動きを実現することを目指している企業です。今回の出資者には、Lightspeed Venture Partners、Coatue、SoftBank Group、Jeff Bezosなどが含まれています。
Skild AIの基盤モデルは、さまざまな形のロボットに対応する汎用的な頭脳として機能します。特定の用途に特化したロボットとは異なり、Skildのモデルは多様な動きやタスクに対応可能です。
同社の特徴は、人工好奇心を活用した強化学習を用いて、環境に適応しながら自己発展的にタスクを学習するロボットアプリケーションを実現しようとしている点です。このユニークなアプローチにより、今回の高い企業評価と大規模な資金調達につながりました。現在はまだ研究段階で売上はありませんが、それだけ同社の技術的な優位性が評価されたと言えます。
Skild AIの長期的な目標は、汎用人工知能(AGI)の開発です。一般的にAGIはデジタル上で生まれると考えられていますが、同社は物理世界とのインタラクションを持つロボティクス分野こそがAGIを実現する場であると信じています。今後、Skild AIの技術がどのように発展していくのか、注目したいと思います。