Reve AI が画像生成で Midjourney を上回るモデルを発表

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カリフォルニア州パロアルトに拠点を置く AI スタートアップ Reve が、2025 年 9 月 15 日に大幅にリニューアルされた AI 画像プラットフォーム「 Reve Image 」を公開しました。このプラットフォームは、 AI による画像生成、自然言語による編集、ドラッグ&ドロップの直感的な操作を一つの無料インターフェースに統合したツールです。

新プラットフォームの基盤となる Reve Image 1.0 モデル(別名「 Halfmoon 」)は、テキストプロンプトから高品質な画像を生成します。プロンプトの細かなニュアンスまで正確に理解し、美学、テキストのレンダリング、詳細描写において優れた性能を発揮しています。実際、Artificial Analysis の Image Arena ベンチマークでは、Midjourney v6.1 や Google の Imagen 3 といった有力な競合を上回り、画像生成品質で 1 位を獲得しました。

新プラットフォームの機能は多岐にわたります。 AI 画像生成・リミックス機能では、複数の画像を組み合わせたり、既存の画像をアレンジしたりできます。自然言語による編集では、チャットボックス形式で「この画像の背景を夕焼けに変えて」といった指示を出すだけで、簡単に編集作業が完了します。

特に注目すべきは、ベータ版として提供されているドラッグ&ドロップエディター機能です。従来の複雑な画像編集ツールとは異なり、画像の細部を直感的に操作できます。画像内の任意の要素を移動・拡大・編集することで、ピクセル単位での精密な制御が可能になります。操作感は Adobe Photoshop に似ていますが、 AI が自動的に補完してくれるため、より手軽に高品質な編集ができます。

技術面では、Reve 独自の「レイアウト表現」技術が注目されます。これは画像の構造を詳細に解析し、オブジェクトの位置、色、形、光の微細な違いまで正確に把握する仕組みです。この技術により、従来のテキストプロンプトだけでは難しかった精密な編集操作が実現されています。

利用面では、プレビュー版として登録不要で無料利用できます。1 日 20 クレジット( 1 クレジット= 1 画像)まで無料で生成でき、追加分は有料となります。例えば 500 クレジットで 5 ドル(約 740 円)という料金設定になっています。また、開発者向けにベータ API も提供されており、外部のアプリやワークフローに組み込んで商用利用することも可能です。

X (旧 Twitter )では、発表直後から「テキストベースの Photoshop 」や「 AI 画像戦争の新参戦者」として大きな話題となりました。