【資金調達:シードラウンド】RAGに特化したRagieが550万ドル調達

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現地時間8月12日、大規模言語モデル(LLM)のハルシネーション(嘘の情報提示)を防ぐ技術として注目されるRAG(Retrieval-Augmented Generation)に特化したスタートアップ、Ragieが550万ドル(約8.1億円)のシードラウンド資金調達を実施しました。

Ragieは、「RAG-as-a-Service」をうたって、RAGを簡単に企業に導入できるプラットフォームを開発。Google DriveやNotion、Confluenceなどの一般的なデータ格納サービスとの統合が可能で、OpenAIやAnthropicなどの主要LLMプロバイダーのモデルをはじめ、企業独自のLLMやオープンソースモデルなど、様々なLLMと接続できるのが特徴です。

資金調達ラウンドはCraft VenturesとSaga VCが主導し、Chapter OneやValorも参加。調達額はシードラウンドとしては比較的大きく、RAG技術への高い注目度がうかがえます。

料金プランは無料、Pro(月額500ドル)、エンタープライズの3種類を用意。現在はローンチ記念でProプランの1ヶ月無料トライアルを提供中とのことです。

AIの回答精度向上に不可欠とされるRAG技術に特化し、その実装を大幅に簡素化するRagieのプラットフォーム。次のステップとして、実際の企業への導入事例が増え、使い勝手の良さと性能の高さが実証されるかどうかが注目されます。LLM活用の利便性を高める可能性のある同社のサービスに、大きな期待が寄せられています。