【資金調達:シリーズB】Poolsideが5億ドル(約740億円)の資金調達を完了、AIコーディング支援ツール市場で存在感を高める

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人工知能コーディングスタートアップのPoolside Inc.が、最近5億ドル(約740億円)のシリーズBラウンドの資金調達を完了しました。この資金調達はBain Capital Venturesが主導し、eBay、Nvidia、Citi Ventures、HSBC Ventures、LG Technology Venturesなどの大手テクノロジー企業も参加しています。

この資金調達により、Poolsideの総調達額は6億2600万ドル(約927億4800万円)に達し、企業価値は30億ドル(約4440億円)と評価されています。Poolsideは2023年4月に設立された比較的新しい企業で、GitHub CopilotのようなAIコーディングアシスタントの開発に取り組んでいます。創業者のJason WarnerはGitHubの元CTOで、Copilotの開発に携わった経験があります。

同社は独自の生成AIコーディングモデルを開発し、コードの自動補完や関連するコードの提案などの機能を提供しています。Poolsideの特徴は、強化学習を用いたアプローチで、実行フィードバックに基づいてモデルが継続的に学習・改善される点です。

AIコーディング支援ツールの市場は急速に成長しており、多くのスタートアップが大規模な資金調達を行っています。Polaris Researchの予測によると、AIコーディングツール市場は2032年までに270億ドル(約3兆9960億円)規模に成長する可能性があります。

この資金調達により、Poolsideは10,000台のNVIDIA GPUを導入し、世界最大級のAIトレーニングクラスターの1つを構築しました。これにより、AIモデルの開発をさらに加速させることが可能になります。同社はグローバル2000企業や公共機関を主な顧客としていますが、将来的にはより幅広いユーザーに向けてAIコーディング支援ツールを提供することを目指しています。