Pika Labs は 2026 年 4 月 3 日、AI エージェントがビデオ通話に「顔と声を持って」参加できる新機能「PikaStream 1.0」のベータ版を公開しました。現時点では Google Meet に対応しており、AI がアバターとしてミーティングに参加しながら、リアルタイムで会話・議事録作成・タスク実行までこなすというものです。
これまでの AI アシスタントは、チャット欄に返答を打ち込むか、音声でやり取りするかがほとんどでした。PikaStream 1.0 はそこから一歩進み、人間と同じようにビデオ画面に映りながら会話できる点が特徴です。アバターは AI が自動生成することも、自分で用意した画像を使うことも可能で、口の動きや瞬き・表情といった細かな動作も声のトーンに合わせて自動で生成されます。声についても、15 秒以上の音声サンプルを録音するだけで自分の声に似せたクローニングができます。
業務での活用という観点では、記憶の継続性が大きなポイントです。従来の多くの AI ツールは会議ごとに文脈がリセットされてしまいましたが、PikaStream 1.0 はセッションをまたいで過去のやり取りや担当プロジェクトの情報を保持します。通話中に「このデータを調べて」「議事録を更新して」「チームメンバーに連絡して」といった依頼をその場でこなすことも可能で、ミーティング終了後は自動で議事録をまとめて共有する機能も備えています。
料金は開発者向け API を通じて通話 1 分あたり 0.50 ドル(約 75 円)で、残高が不足している場合は自動的に支払いリンクが発行される仕組みになっています。将来的には Zoom や FaceTime への対応も予定されています。
ただし、現段階はあくまでベータ版であり、利用には GitHub でのセットアップや Python 3.10 以上の環境が必要なため、一般ユーザーよりも開発者が主な対象です。ネットワークが不安定な環境での動作品質など、実用面での課題も残っています。
とはいえ、AI がミーティングに当たり前のように参加し、業務をこなす未来は着実に近づいています。こうした技術が一般に普及した際、会議やチームでの働き方がどう変わるか、今から意識しておく価値はありそうです。
