パロアルトに本拠を置く動画生成AIの Pika Labs が新機能を発表し、注目を集めています。この新機能は、動画内の特定のキャラクターや物体のみを自由に操作できる一方で、背景や他の要素を完全に保持したまま編集できる点が画期的です。
この技術は、AI による高度なオブジェクト認識と映像合成技術を活用しており、指定した動画内の特定要素を動かしたり、位置を変更したり、新たな動作を追加したりすることが可能です。例えば、動画内の人物の歩く方向を変えたり、物体を別の位置に移動させたり、キャラクターに手を振るなどの新しい動きを追加できます。さらに、編集後の映像が不自然にならないよう、光や影、視点の調整も AI が自動的に行います。
この機能は 2025 年 3 月 20 日に X 上にあげた Pika Labs の投稿で話題となりました。現在は「早期アクセス」として Pika Labs のコミュニティパートナー(CPP)向けに限定的に展開されているようです。一般公開はまだされていませんが、近日中のリリースが期待されています。
Pika Labs はこれまでも「 Pika 1.5 」や「 Pika 2.0 」で特殊効果( Pikaffects )や画像・動画合成機能( Pikadditions )などを提供してきましたが、今回の新機能はさらに進化したものです。「 Pikaswaps 」という AI を利用したビデオインペインティングツールで、動画内の特定オブジェクトを修正、削除、または交換することができます。
この新機能の利点は、動画内の特定要素だけをピンポイントで編集できるため、全体の再撮影や複雑なマスク処理が不要な点です。背景や他の部分が維持されるため、編集後の映像が違和感なく仕上がります。また、「映像初心者でも直感的に使える」と評されており、専門知識がなくても扱える点も大きな魅力です。
この技術は、ショート動画制作やソーシャルメディアコンテンツ、教育やプレゼンテーション、エンターテインメントなど様々な分野での活用が期待されています。一方で、フェイク動画作成が容易になる懸念も指摘されており、今後の展開が注目されます。