AI 検索エンジンの Perplexity は 2025 年 8 月 4 日、レストラン予約プラットフォーム OpenTable との提携を発表しました。この連携により、ユーザーは Perplexity 上で直接レストラン予約ができるようになります。
新機能では、「サンフランシスコ近くのおすすめイタリアン」といった自然な言葉で検索するだけで、 OpenTable が提携する世界中 6 万軒のレストランから、条件に合うお店を AI が選んで提案してくれます。そのまま予約まで完了できるため、これまで複数のアプリを使い分けていた手間が一気に解消されます。
この機能の優れた点は、単純な検索結果を表示するだけでなく、かなり具体的なリクエストにも応えられることです。「街で一番豪華な内装の店」や「巨大マルガリータのあるハッピーアワー」といった細かい要望も理解し、ウェブ上のレビューを参考にしながら、ユーザーの好みに合わせた提案を行います。
この提携を支える技術として、 OpenTable は「 Concierge 」というすでに自社サイトに搭載している AI コンシェルジュ機能を活用しています。この機能はレストランのメニューや口コミ、座席の雰囲気、アレルギー対応などの質問にリアルタイムで答えてくれるもので、これまで平均 21 分かかっていたレストラン探しを大幅に短縮し、予約完了率も向上させています。
今回の提携により、Perplexity ユーザーにとってはこれまでにない便利さが実現されます。レストラン選びから予約まで全ての手続きが一つの画面で完結し、 AI がユーザーの希望を会話的に理解して最適な候補を理由付きで提示してくれます。この組み合わせにより、 Google Maps や他のレビューサイトでは難しい、高度な個別対応と即座の予約が同時に可能になりました。
この機能は Perplexity のウェブサイトやアプリだけでなく、同社の新しい AI ブラウザ「 Comet 」にも組み込まれています。 Comet ではサイト全体で AI 検索や関連情報の表示、自動化機能を使えるため、ブラウジング中にそのままレストラン予約ができるようになります。
OpenTable の最高技術責任者 Sagar Mehta 氏は、「 Perplexity の数百万人のユーザーを OpenTable のレストランネットワークにつなげ、食事体験を向上させたい」と述べています。
Perplexity は今後 Uber のロイヤリティプログラムとの連携や、 AI によるおすすめ機能の高度化、過去の予約履歴を活用した個人向け提案の強化なども予定されており、 AI を使ったより便利でその人に合った食事体験が期待できそうです。