米 Bloomberg によると、AI 検索スタートアップの Perplexity が、企業価値を約 2 倍の 180 億ドル(約 2 兆 6,860 億円)に引き上げることを目指し、最大 10 億ドル(約 1,492 億円)の資金調達を交渉中であると報じられています。この動きは、同社の急成長と AI 検索市場での競争の激化を背景に、注目を集めています。
Perplexity は 2024 年 12 月時点で 90 億ドルの評価額で 5 億ドルの資金を調達しており、今回の調達が実現すれば、わずか数カ月で企業価値が倍増することになります。同社の年間経常収益(ARR)はすでに約 1 億ドル(約 149 億円)に達しており、その急成長が高い評価の根拠となっています。ただし、180 億ドルという評価は ARR の 180 倍にあたり、業界平均( 21.8 〜 40.6 倍)を大きく上回っています。
Perplexity の成長は著しく、2024 年 4 月には 10 億ドルだった評価額が、わずか 14 カ月で 18 倍以上に増加する見込みです。同社は週に 1 億件を超えるクエリを処理する AI 検索エンジンを提供し、月間アクティブユーザー(MAU)は 1,500 万人以上にのぼります。
サービス面では、無料・有料の検索ツールに加え、新たに「エージェンティック」ブラウザ「 Comet 」の開発や、企業向けの内部ドキュメント検索エンジンの提供にも注力。また、ジェフ・ベゾス(Bezos Expeditions 経由)、Nvidia、ソフトバンクグループなど、著名な投資家や企業から支援を受けています。
一方で、検索機能を備えた OpenAI や、新たにウェブ検索機能を搭載した Anthropic の Claude など、大手 AI スタートアップとの競争も激しさを増しています。さらに、News Corp 傘下のメディアや Forbes などからコンテンツの無断使用を指摘されており、対応として 2024 年 6 月にパブリッシャー向けの収益分配モデルを導入しました。
将来的には IPO(株式公開)も視野に入れており、2026 〜 2027 年頃の実施が見込まれています。今回の資金調達が成功すれば、技術開発や市場拡大のための資源を確保し、競合他社との競争力強化が一層進むことが期待されます。