OpenAIの共同創業者や主要な開発リーダー3名が退社・休職 – 人材流出が続く

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OpenAIから共同創業者や主要な開発リーダー3名が退社または休職すると発表されました。昨年11月のサム・アルトマン解任騒動以降、OpenAIでは共同創業者や主要な開発リーダー、研究者などが続々とOpenAIを去る決断を下しており、人材の流出に歯止めがかかっていないように見えます。

今回退職を発表したのは、共同創業者のジョン・シュルマン氏で、AIアラインメント(AIを人間の意図や価値観に沿うものにすること)に集中するため、競合企業のAnthropicに転職することを決めました。シュルマン氏は、OpenAIでの経験が非常に楽しかったと述べ、共同創業者のサム・アルトマン氏らに感謝の意を表しました。

もう一人の共同創業者であるグレッグ・ブロックマン氏も、2024年末までの長期休暇を取ることを発表しました。ブロックマン氏は、騒動の時に役員会でアルトマン氏の唯一と言っていい強力なサポーターでした。

さらに、昨年Metaから移籍したピーター・デン氏も、同時にOpenAIを辞職することが報じられました。彼は2023年にMetaからOpenAIに移籍し、消費者向け製品の副社長として働いていましたが、今後はUberとMetaで製品開発のリーダーシップを取る予定です。

これらの辞職発表は、イーロン・マスクがOpenAIとサム・アルトマンに対して新たな訴訟を起こした直後に行われました。マスクは、OpenAIが当初の非営利目的から逸脱し、利益追求に走っていると主張しています。この訴訟は、OpenAIのリーダーシップとAI安全性への取り組みに対する批判を再燃させています。

OpenAIはGPT-4oの衝撃的なリリース以降、発表はするものの、実際のリリースが遅れるなどの問題点が指摘されています。同時に多数の訴訟も抱えており、こうした人材の流出がその製品開発の動きに影響が出ないか、注目されています。