OpenAIのCFOであるサラ・フライアー氏は、同社の収益の75%がChatGPTの有料サブスクリプションから来ていることを明らかにしました。この情報は、BloombergのEd Ludlow氏がラスベガスで開催されたMoney20/20カンファレンスの会場でフライアー氏に行った独占インタビューで明らかになったものです。
ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」は月額20ドルで提供されており、無料ユーザーからの転換率は5〜6%とのこと。現在、ChatGPTは週に2億5,000万人のアクティブユーザーを抱えており、そのうち約1,250万人が有料購読者であると推測されます。
一方、OpenAIは企業向けのサービスも展開しており、ChatGPT EnterpriseやChatGPT Teamなどの製品を提供しています。法人向けサービスはまだ立ち上げまもない事業ですが、すでに驚くべき年間収益を上げているとのこと。教育、医療、金融セクターが主要な顧客となっています。
OpenAIは最近66億ドル(約1兆円)の資金調達を完了し、最大40億ドル(約6,120億円)の借り入れができるリボルビング信用枠も確保。2024年の売上高は37億ドル(約5,661億円)、2025年にはその売り上げは116億ドル(約1兆7,748億円)に達すると予想されています。ただ、AIシステムの開発・運用には多額のコストがかかり、それに対応するために最大5ギガワットの電力を消費する前例のない巨大なデータセンターの建設を米国で計画中、とのことです。
このように、ChatGPTの有料購読モデルはOpenAIの主要な収益源となっており、ユーザーの高い関心と需要を示しています。今のところその先行者利益は明確で、Anthropicなどのライバルを大きく引き離してさらに売上を拡大している様子がうかがえます。