OpenAI が GPT-2 以来初のオープンウェイトモデルを発表、数か月以内のリリースへ

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OpenAI の CEO サム・アルトマン( Sam Altman )が X で、同社が GPT-2 以来初となるオープンウェイトモデルを今後数か月以内にリリースする計画を発表しました。この発表は 2025 年 3 月 31 日に行われ、AI コミュニティで注目を集めています。

アルトマンは「推論能力を備えた強力な新しいオープンウェイト言語モデル」と表現し、2019 年にリリースされた GPT-2 以来となる重みを公開するモデルになると説明しています。オープンウェイトモデルとは、モデルのパラメータ(重み)が公開され、開発者や研究者が自由に利用、分析、微調整できるものを指します。ただし、トレーニングデータやソースコードまで公開される完全なオープンソースモデルとは異なり、「重みのみが公開される」形式となります。

この決断の背景には、Meta の Llama シリーズや中国のスタートアップ DeepSeek の V3 モデルなど、競合他社がオープンなモデルを積極的に展開する中で高まっていた圧力があります。アルトマン自身、2025 年 1 月の Reddit での Q&A で「オープンなモデルに関して我々は歴史の間違った側にいたかもしれない」と認め、新たな戦略を模索する必要性を示唆していました。

具体的なモデル名や性能はまだ明らかにされていませんが、アルトマンは「非常に非常に優れたモデルにする」と意気込みを語っており、実用性と競争力を兼ね備えたものになることが期待されます。また「リリース後に改変されることを前提に、追加の作業を行う」とも述べており、安全性や倫理的な使用を確保するための対策も講じられる予定です。

OpenAI はこのモデルの有用性を最大化するために、リリース前に開発者向けのイベントを開催する計画も発表しています。これらのイベントは、サンフランシスコを皮切りに、ヨーロッパやアジア太平洋地域でも実施される予定で、開発者がプロトタイプを試し、カスタマイズの可能性を探り、フィードバックを提供する機会が設けられます。

この動きは、AI 業界全体に波及する可能性があります。オープンウェイトモデルの公開は、Meta や DeepSeek といった競合に対する対抗策でありつつ、開発者コミュニティに新たな選択肢を提供します。一方で、OpenAI がこれまで培ってきた技術的優位性をどこまで公開するのか、また安全性や悪用防止のバランスをどう取るのかが注目されます。