フランスのAIスタートアップMistral AIが、コード生成に特化したCodestral Mambaと、数学的推論と科学的発見のためのMathstralという2つの新しいAIモデルを発表しました。これらのモデルは、同社が高性能な特化型AIモデルの開発に注力していることを示すものであり、着実な進歩を見せています。
Codestral Mambaは、従来のモデルとは違い、入力される情報量に関係なく迅速な処理できる特徴があります。最大で25万6000単語分の情報を一度に扱え、文脈を理解する能力が高いことが実証されています。また、Apache 2.0ライセンスのもとでオープンソースで公開されていて、mistral-inference SDKなどを通じて、自社ソフトウェアに自由に組み込み可能となっています。
Image Source: Capture from Mistral AI
一方、Mathstralは、数学的な推論や科学的な発見を支援するために設計されており、3万2000単語分の情報を一度に処理できます。MATHで56.6%、MMLUで63.47%のベンチマークスコアを達成し、数学や科学の分野で高い成績を示しています。Codestralと同様、オープンソースで利用可能です。
Image Source: Capture from Mistral AI
これらの新しいAIモデルは、開発者や研究者にとって強力なツールとなり、プログラミングや数学、科学の分野での進歩を加速させることが期待されています。これらの特化型のAIモデルの発表で、Mistral AIが着実な進歩を見せていることがわかります。