【TOOLS】MindTrip(旅行プラニング:評価★★★★☆)

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  • 総合評価:★★★★☆
  • 地図連携・予約機能:★★★★★

2024年5月に正式ローンチされた旅行プランニング特化AIサービス「MindTrip」を使ってみました。

ChatGPTなどの汎用AIチャットでも旅程作成は可能ですが、MindTripは旅行に特化しているだけあって、いくつかの明確な利点が見られました。

まず印象的だったのは、地図との連携のスムーズさです。提案された観光スポットやレストランが地図上にリアルタイムで表示され、移動ルートも視覚的に把握できます。また、ホテルやフライト、アクティビティの予約まで同じ画面で完結できるのは大きな魅力です。一般的なAIチャットの場合、提案を受けた後に別サイトで予約手続きを行う必要がありますが、MindTripではワンストップで完了します。

レストランやホテルの推薦についても、一般的なAIと比べて情報の正確性が高く、筆者の好みにより適合した選択肢が提示されました。これは、旅行データに特化して学習されたモデルの恩恵と考えられます。

MindTripを開発したのは、サンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業です。共同創業者のAndy Mossは車両ECプラットフォームRoadsterの共同創業者として、同社を3億6,000万ドルでCDK Globalに売却した実績があります。チームには元GoogleのGmailエンジニアリング責任者Garrick Toubassiをはじめ、Apple、LinkedIn出身の経験豊富なメンバーが参加しています。2023年に700万ドル(約10.2億円)、2024年9月には追加で1,200万ドル(約17.5億円)の資金調達を行い、順調に成長を続けています。

今回は試しませんでしたが、グループで共同で旅程を作成する機能や、旅程のおすすめを他の人が利用したら報酬が得られる機能など、様々な試みを展開中です。

ただし、課題もあります。日本語入力時に動作が不自然になることがあり、2バイト文字の処理が苦手な印象を受けました。多言語対応の改良が今後の課題でしょう。

筆者独断の評価は星4つ。次の旅行の際には実際に使ってみたいと思えるサービスでした。特に地図連携と予約機能の統合は大きな価値があります。ただし、日本語入力の改善を期待したいところです。