マイクロソフト、AI特化型PC「Copilot+ PCs」を発表 ローカルでのAI実行が特徴

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マイクロソフトは、シアトルで開催中のBUILDカンファレンスにおいて、AIに特化した新しいWindows PCのカテゴリー「Copilot+ PCs」を発表しました。

Copilot+ PCsは、処理速度の向上やバッテリー駆動時間の長さなどもアピールポイントですが、最大の特徴は、ローカル環境でAIモデルを実行できる「AI nativeなPC」であることです。クラウドに問い合わせる必要がないため、応答性が向上し、また、画面上で起こっていることを常時モニタリング(Recall機能)しているため、PC操作で困ったことがあった時などに、(理論上は、あるいは理想的には)まるで常に隣に執事がいるような状態を実現できます。これにより、操作に困ったり、バグを修正したい時などに、AIアシスタントが迅速に対応できるようになります。

また、Cocreator機能でAI画像を生成したり、Live Captions機能で例えばオンライン会議などの発言をリアルタイムで翻訳(40以上の言語に対応)するなど、様々なAI体験を提供します。

Copilot+ PCsは、Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、Samsungから発売予定で、価格は999ドルからとなっています。

マイクロソフトは、クラウドとデバイスの両方のAIモデルがシームレスに連携することで、より豊かなAI体験を提供できると考えています。Copilot+ PCsは、PCにおけるAIイノベーションを加速させる第一歩となるでしょう。正直なところ、発表を聞いて、面白い!と思うような機能や、すぐに驚くような生産性の向上につながるとは確信はできませんでしたが、少しずつ便利になっていく可能性は確かに感じられる発表となりました。