Mag7決算発表:Microsoft とGoogle、AIによるクラウドコンピューティング需要の拡大で業績を伸ばす

投稿者:

今週Meta, Alpahbet, MicrosoftなどのMagnificent7会社が決算発表を行いました。中でもMicrosoft と Google は、AI を活用したクラウドコンピューティング事業の成長に支えられ、ウォール街の予想を上回る好決算を発表しています。両社の株価は上昇し、特に Alphabet の株価は史上最高値を記録し、時価総額は 2 兆ドルを超えました。

決算説明会では、Microsoft と Google による AI 分野での覇権争いが浮き彫りになりました。両社は AI への多額の投資を行っており、企業が AI ツールの導入を進める中、Microsoft と Google のクラウドコンピューティングサービスに対する需要が高まっています。

かつては弱点と考えられていた Google のクラウド部門は、AI 製品の後押しを受けて予想を上回る成長を遂げました。Google の企業向け AI ツール(BtoB)は、消費者向け取り組み(BtoC)よりも成功を収めています。

一方、Microsoft は OpenAI の AI を製品ラインに統合することで恩恵を受けており、Azure クラウドの売上高と顧客の採用率が向上しています。OpenAI の AI コーディングアシスタントを搭載した GitHub コーディングプラットフォームも企業に浸透しつつあります。またOffice の新しい AI アシスタント(Copilot)は、クラウド事業の伸びよりは緩やかでしたが、Fortune 500 企業をはじめ、着実に導入事例を増やしています。

今回の好決算は、AI ツールとクラウドサービスに対する需要の高まりを裏付けるものであり、両テック大手はその恩恵を受けています。Microsoft と Google は、拡大する需要に応えるべく、AI とクラウドインフラへの多額の投資を続けています。

そうした両社とは対照的に、Metaは、GoogleやMicrosoftとは対照的に、自社のクラウドサービスを持っていません。同社が開発している大規模言語モデル(Llama3)もオープンソースで公開していることから、AIへの投資による短期的なリターンが不透明とみなされています。そのため、好決算だったにもかかわらず株価が大きく下落しています。Metaは今後もさらに多額のAIへの投資を発表しており、今後そうした投資が同社の業績にどのような好影響をもたらすのか、収益化の道筋を示す必要性が高まっています。