ザッカーバーグ氏、MetaのAI戦略とメタバースへの取り組み継続を表明

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Meta社のCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は最新の決算発表で、同社の製品においてAIの統合に重点を置くことを強調しました。

ザッカーバーグ氏は、ビジネスメッセージング、顧客サポート、メタバースにおいて、AIエージェントの導入を計画していることを明らかにしました。詳細は明示されていませんが、WhatsAppやMessengerにおけるAIチャット体験、FacebookやInstagram向けのビジュアル作成ツール、そして広告が例として挙げられています。

CEOはまた、AIのレコメンデーションを活用したことにより、Instagramでの利用者の滞在時間が24%以上増加し、Instagramでは30%、Facebookでは40%、前月比較で売上が増えたと述べました。その結果、Metaの株価は約14%上昇しています。

ザッカーバーグ氏は、MetaがAIインフラの構築で遅れを取っていないと述べ、今後数ヶ月以内に生成型のAIサービスをリリースする予定だと明かしました。

Metaは、業界の他の企業と同様、AIへの転換を進めているように見えますが、ザッカーバーグ氏によれば、メタバースに対する取り組みは継続しています。今後、VRヘッドセット「Quest」の次期モデルが今年後半に登場予定であり、ザッカーバーグ氏は、「Metaがメタバースから離れている」という見方は「誤解」であると語っています。

現時点では、同社のメタバースへの取り組みは必ずしも順調ではありません。昨年の夏以降、業界全体が生成型AIを中心に急激にシフトしており、同社は将来的にメタバース重視の方針から転換を検討する必要があるかもしれません。Metaは社名を変更するほどメタバースに注力していますが、AI研究の分野ではこれまで業界をリードしてきました。同社が方針転換し、研究でのリードを保ちながらAI分野で業界の先端を走ることができるのか、今後の展開が注目されます。