Metaは、AIチャットボット「Meta AI」を新たに6か国に展開することを発表しました。これらの国にはブラジル、イギリス、フィリピン、ボリビア、グアテマラ、パラグアイが含まれます。この展開は段階的に行われ、最終的には43か国で利用可能になる予定です。
Meta AIは、Facebook、Instagram、WhatsApp、Messenger、およびMeta.aiウェブサイトで利用可能です。ユーザーは、Meta AIアイコンをタップするか、「@Meta AI」と入力して会話を開始できます。AIは、写真の分析や編集、クリエイティブなキャプションの生成、画像の作成など、多様な機能を提供します。
また、Meta AIは、Ray-Ban Metaスマートグラスにも統合されており、イギリスとオーストラリアで音声サポートが提供されています。これにより、ユーザーは音声コマンドを使用して情報を取得したり、メガネを制御したりすることができます。
一方、Metaは、EUにおける規制の不確実性を理由に、EUではマルチモーダルAIモデルの提供を見送る方針を示しています。これにより、EUではテキストのみのシンプルなAIモデルが提供されることになります。この決定は、EUの厳しい規制環境が背景にあります。
今回の対象国拡大でも日本は対象に入りませんでした。EUと同様に規制の問題なのか、日本を市場として重視していないのか、気になるところではあります。
Metaの創業者兼CEOであるMark Zuckerberg氏は、AIモデルの開発に注力し、「勝利を目指す」と述べています。Metaは、MicrosoftのCopilotやGoogleのGeminiと競争を続けており、これらの企業もそれぞれAIアシスタントを強化しています。