米カリフォルニア州ロスアルトスを拠点とする位置情報データ分析企業のPlacer Labsが、シリーズCラウンドで7500万ドル(約110億円)の資金調達に成功しました。
Placer Labsは、AIを活用して顧客の行動やトラフィックパターンを分析し、小売業の新規出店戦略や不動産物件の評価など、様々な用途に役立つ調査結果を提供しています。同社のサービスは、企業のマーケティング最適化や意思決定支援などに不可欠なツールとなっています。
調達資金は主に、位置情報データの精度向上と分析能力強化のための技術開発に充てられる予定です。また、新市場への進出や既存市場でのシェア拡大、データサイエンスやエンジニアリングなどの人材採用、新機能追加や製品改善にも投資されます。
出資者の詳細は明かされていませんが、過去のラウンドではFifth Wall VenturesやArray Venturesといったベンチャーキャピタルや、個人投資家として不動産業界の著名人などが名を連ねています。
Placer Labsは順調に事業を拡大しており、年間収益は1億ドル(約146億円)を突破、過去1年で80%以上の成長を遂げました。顧客数も2022年初頭の1,000社から4,300社以上に急増し、Century 21 Real EstateやSonyなど大手企業も同社のサービスを利用しています。