Krisp、ビデオ会議中にリアルタイムでアクセントを変換する AI 機能をリリース

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Krisp は、ビデオ会議中にリアルタイムで話者のアクセントを調整する新しい AI 機能「 AI アクセント変換( AI Accent Conversion )」をベータ版として 2025 年 3 月 26 日に発表しました。この機能は、特にインド英語のアクセントをアメリカ英語風の発音に変換することで、国際的なビジネスコミュニケーションの円滑化を目指しています。

元々ノイズキャンセリング技術で知られる Krisp は、この新機能により Zoom 、 Microsoft Teams 、 Google Meet などの主要ビデオ会議プラットフォームで話者の声をより理解しやすくします。注目すべき点は、200 ミリ秒(まばたきと同じ時間)という極めて短い処理時間でリアルタイム変換を実現し、話者の感情やトーン、自然な話し方は維持しながら発音だけを調整する点です。

Krisp の初期テストでは、この機能の導入により営業成約率が 26.1% 向上し、予約ごとの収益が 14.8% 増加、顧客満足度を示す NPS( Net Promoter Score ) も 7.23 から 8.29 に上昇したとの結果が報告されています。これらはアクセントによる誤解やコミュニケーションの遅れが解消されたことを示唆しています。

アルメニア出身で非ネイティブの英語話者である共同創業者の Arto Minasyan 氏は、「アクセントが原因で理解されにくい状況を改善したい」という個人的な動機もこの開発の背景にあると述べています。

無料プランでは 1 日 60 分まで利用可能で、ビジネスプランは月額 15 ドルとなっています。 Krisp は今後、フィリピン英語や南米スペイン語など他のアクセントへの対応拡大や、 iOS および Android アプリのリリースを計画しており、対面会議でもこの技術を活用できるようにする方針です。

この技術は、言語の壁を軽減するツールとして期待される一方、アクセントの多様性が失われる可能性など、社会的影響についての議論は残っています。