【TOOLS】Udio(音楽生成:評価★★★★☆)

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  • 総合評価:★★★★☆
  • 話題性:★★★★★

新しい音楽生成AI「Udio」を紹介します。

Udioで制作された楽曲を聴いてみると、その高い質に驚かされます。現時点では、競合のSunoで作られた楽曲の方がまだ一歩リードしているように感じますが、Udioはまだリリースされたばかり。今後、クオリティがどんどん上がっていくことが予想されます。

Udioを開発したのは、2023年12月にニューヨークで設立されたばかりのスタートアップ企業です。元Google DeepMindのエンジニアたちが集結し、わずか数ヶ月でこのサービスを作り上げたとされています。シリコンバレーの大手VCであるa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)がシードラウンドのリードインベスターとして名を連ね、音楽界やテック業界の大物たちから合計1000万ドル(約15億円)の出資を受けています。Udioのサービスは、数ヶ月前から音楽業界の人たちにクローズドベータ版で提供されていたそうで、すでに著名人が楽曲作成に利用しているとのことです。

ただ、UdioもSunoと同じく、著作権の問題を抱えているようです。学習データとして使用された楽曲の権利処理については、まだグレーゾーンが残されていると言われています。音楽生成AIの健全な発展のためにも、学習データに使われるアーティストの権利をどう守っていくかは、今後避けては通れない重要な論点となるでしょう。このままでは、オリジナル作品を制作するクリエイターの意欲やモチベーションが失われてしまう可能性があります。収益分配方法なども含めて、真剣に考えていく必要があると感じました。

筆者独断の評価は、星4つ。同時に、先日評価したSunoは星5つに再評価したいと思います。現時点では、Sunoで作成された楽曲の方がクオリティが高いと感じました。ただ、今後はUdioで制作された楽曲のクオリティも上がってくるでしょうし、両者の競争から目が離せません。