2023年にサンフランシスコで創業した AI スタートアップの Higgsfield AI が、写真のようなリアルな画像を生成する AI モデル「 Soul 」をリリースしました。このモデルは特にビジュアルクリエイター向け(ファッション・雑誌クリエイターなど)に設計されており、従来の AI 画像生成ツールと比べて、実写と見分けがつかないレベルの自然な質感を実現しています。
Soul の最大の特徴は、 AI 画像特有の「プラスチック感」や不自然さを大幅に軽減し、まるでスマートフォンで撮影したような自然なライティングと質感を再現することです。人物、風景、日常の物体など、あらゆる被写体で本物の写真のような仕上がりを実現します。
操作の簡単さも Soul の大きな魅力です。「 Tokyo Streetstyle 」「 Y2K 」「 0.5 Selfie 」「 iPhone 」「 Overexposed 」など、 50 種類以上のスタイルプリセットが用意されており、複雑なプロンプトやカメラ設定を指示する必要がありません。ユーザーは希望するプリセットを選択し、簡単なテキストで「どんな写真にしたいか」を指示するだけで、プロフェッショナルレベルの画像が数秒で完成します。
技術面では、リアルな肌のトーンや質感、照明、文化的ニュアンスを再現する高度なアルゴリズムを搭載しています。さらに、 100 種類以上のモーションプリセットを使用して、静止画を動画に変換する機能も備えており、クリエイターは広告やポートフォリオ用の高品質なビジュアルを迅速に制作できます。
利用はウェブブラウザから higgsfield.ai にアクセスするだけで、専用アプリは不要です。カメラや編集の専門知識がなくても、誰でも直感的に操作できるよう設計されています。ファッション、エディトリアル、ライフスタイルなど、メディア・エンターテインメント業界向けのワークフローを強く意識した仕様になっており、ムードボード、コンセプトアート、 SNS 用ビジュアル、アルバムアートなど、商業利用にも十分対応できるクオリティを実現しています。
ユーザーからの反応も非常に好評で、 X では「これまでのような AI 特有の不自然さがなく、まるで本物のカメラで撮影したようなクオリティ」「プラスチック感や歪んだ指などの問題がなく、映画のような写真が秒で作れる」といった絶賛の声が上がっています。
利用には月額課金(例: 9 ドル(約 1,300 円)で 150 クレジット)が必要で、無料トライアルは提供されていませんが、本格的な写真品質の AI 画像を求めるクリエイターにとって、新たな選択肢として注目を集めています。